全国農業共済組合連合会

【収入保険】私の選択・加入者の声


「「生涯現役」を続けるために」
 【大分県竹田市 吉野 幸恵さん(78)】

(農業共済新聞 2018年10月2週号より抜すい)


 家内の喜代子(72)と水稲(4.1ヘクタール)やブドウ(25アール)、野菜8品目(30アール)の複合経営を営んでいます。ブドウは「ピオーネ」と「シャインマスカット」を栽培し、主に園地に併設する直売所で販売しています。
 民間の生命保険とは違って加入要件に年齢制限がないのがいいですよね。高齢になり最近は腕が上がりづらくなるなど、若いころと同じように作業をするのが難しくなりました。
 年を重ねるごとに健康へのリスクが高まっていく中で、青色申告を行っていれば、収入保険に加入でき、けがや病気による収入減少なども合わせた幅広いリスクに対応してもらえるのがありがたいです。
 収入保険は園芸施設共済(施設内農作物は除く)と同時に加入できるので、収入保険の加入後も引き続き園芸施設共済に加入し「備え」をより一層万全にしたいです。


「大雪、猛暑などに備えて」
 【静岡県伊豆の国市 鈴木 忍さん(54)】

(農業共済新聞 2019年4月4週号より抜すい)


 脱サラして、2013年から本格的にイチゴを栽培。現在、私と妻、息子2人の4人で、「紅ほっぺ」(ハウス8棟、計27アール)を土耕栽培しています。個人客への直売を主体にケーキ店、地元スーパーなどに販売、市場や道の駅にも出荷しています。
 14年2月の大雪で、前年の秋に建てたばかりのハウスが倒壊。収穫間際のイチゴもだめになりました。これまでも園芸施設共済には入っていましたが、この経験からリスクと経営安定を考え、収入保険にも加入しました。
 けがや病気による収入減少も補償の対象になるのはメリットだと感じています。また、年齢制限がないのもいいですね。年齢を重ねると、健康面の不安も出てきます。一人ならばいいですが家族も一緒に働いているので、十分な補償がないと安心できません。そのため、補償割合は青色申告実績3年での最大補償(保険方式78%、積み立て方式10%)を選択しています。


「家族経営を守るため」
 【徳島県鳴門市 谷口 一郎さん(41)】

(農業共済新聞[四国版] 2018年9月4週号より)


 水稲4ヘクタール、レンコン2ヘクタールを栽培しています。
 収入保険の説明会に出席しました。今までレンコンを補償する保険が無かったこともあり、すべての作物が対象になるという点がメリットだと思います。
 掛金などの負担、保険を使った次の年はどれくらい掛金が上がるのかなど心配な面もありますが、家族経営のため、もし自分が腰痛になって仕事ができなくなったら、あるいは家族の誰かが病気・入院したら食べていけなくなるという不安が加入の一番の理由です。
 今後、レンコンは徳島ブランドの新品種に挑戦する計画です。家族経営なので、できる範囲で少しずつ栽培面積を増やしていきたいと考えています。


「出荷不能時に助かる」
 【徳島県鳴門市 戎 芳郎さん(64)】

(農業共済新聞[四国版] 2018年9月4週号より)


 「阿波九条」(青ネギ)を露地・ネットハウスで2ヘクタール栽培しています。
 近年、今までに経験したことのない天候不順が続くので、出荷できない状態になり、いつ収入がなくなるかと心配です。
 ネギを栽培して42年目。祖父の代から60年近くになりますが、ネギは保険とは無関係でした。野菜価格安定制度は、出荷して初めて補償してくれるもの。出荷できなかったら何もありません。
 収入保険は、収入の減少を補償してくれるという安心感があり、安定した経営を続けられることが魅力。
 また、保険の対象とならなかった人の掛金は、年々下がっていくシステムも良いと思います。


「保険料や補償の幅が魅力」
 【長野県佐久市 茂木 泰治さん(68)】

(農業共済新聞[長野県版] 2019年4月2週号より)


 佐久市中佐都地区の茂木泰治さん(68)は、果樹専業農家としてリンゴ100アール、モモ20アールの他、水稲32アールを栽培している。茂木さん方で経営の中心が果樹になったのは祖父の時代だという。それまで水稲と養蚕を営んでいたが、減反政策時にリンゴの団地化が始まり、移行した。
 茂木さんが果樹共済に加入したのは、凍霜害で被害に遭った際にJA果樹部会に勧められたこと。それ以来、40年前から加入してきた。「加入していることで心の安定も得られて、より一層農業に打ち込めた」と話す。
 祖父から伊勢湾台風のことなど、さまざまな災害について聞かされ、自然災害の恐ろしさを知ったという茂木さん。自身も果樹共済に助けられてきたが、加入していた特定危険方式が今後なくなることから、収入保険への切り替えを検討し始めた。
 加入の決め手となったのは、納める掛金などの額や、他の作物も補償される点に魅力を感じたこと。また、以前から青色申告をしていた点も要因になったという。「今までは品目ごとに共済を掛け、共済金が支払われてきたが、収入保険は収入の減収時の対応なのでこれからどうなるか、大いに期待したい」と話す。
 「今あるものを大事にし、農業規模を維持したい。2人の息子に農業を託すことを目標に、その日まで夫婦二人三脚で頑張りたい」と話してくれた。


「収入額に対応する現実的な保険」
 【長野県箕輪町 高田 知行さん、高田 幸代さん】

(農業共済新聞[長野県版] 2019年4月4週号より)


 信州の山に魅了され、駒ヶ岳を訪れていた高田知行さん(50)、幸代さん夫妻。幸代さんの後押しもあり、県の里親制度を利用して箕輪町東箕輪の柴壽さん(元長野県果樹試験場長)の下で2年間研修を受け、同町で就農した。
 「リンゴ70アールとブドウ50アールを経営しています。おいしい!と思ったそのとき、それは健康に育った生命力あふれる命を頂いたという証。農業をして感じるようになりました。このおいしさを皆さんにお届けしたい」と話す。
 これまで果樹共済に加入していた高田さん。加入できない品種があることや、強風による枝ずれなどで品質が悪くなり、価格が低下したときに十分な補償はされなかった。そこで収入保険への切り替えを考えたという。
 「収入保険は農家全体の収入を青色申告に基づいて見ていただけるのがいいと思いました。実際の収入額に対応する現実的な保険で、掛金を比較しても安いことから今回加入することにしました。果樹を栽培している人は入りやすい保険だと思います」
 高田さん方では、地元の小学生に、1年を通じて摘果から収穫までの作業体験を提供。将来多くの子どもが就農することを夢見て、果樹園から農業の楽しさなどを伝えている。
 「今でも、毎日農業の難しさを感じています。季節により、樹により、畑により、変化が分かる農家になりたい」と高田さん。Facebook「Grapple TAKADA」でも農業の楽しさを発信している。


「明瞭な補償内容が決め手」
 【香川県丸亀市 宮﨑 祐一さん(41)】

(「NOSAIかがわ」2019年3月号より)


 モモを専業に、1.5ヘクタール栽培しています。収入保険は損失に対する補てん額が明瞭で、販売金額ベースでの補償を受けられることが加入の決め手となりました。家族経営者にとって、病気や事故での収入減少も補てんしてくれるのは心強いところです。これまでは果樹共済で補償をしてきましたが、収入保険でより安心感が増しました。
 最初は高いなと思った負担金ですが、そのほとんどは積立金が占めるということ。預金と思って、積立方式にも加入しています。補てん金の支払いがなければ、年々保険料が安くなっていくのもいいですね。
 近年は甚大な気象災害や獣害など、肥培管理だけでは防ぎきれない災害が多くなりました。もしものとき、心強い補償に期待しています


「加入で万が一のときへの安心」
 【香川県三豊市 関 遂男さん(46)】

(「NOSAIかがわ」2019年3月号より)


 ブロッコリー80アールの他、水稲8ヘクタール、小麦6.4ヘクタールを栽培しています。専業になって9年目で、青色申告は平成26年からしています。
 昨年2月の寒さでブロッコリーの生育が止まり、4月には収穫できない20アールほどを鋤き込みました。近年、ゲリラ豪雨をはじめ、予期せぬ突発的な自然災害が多発しています。いつ何が起こるか分からない今こそ、収入保険に加入していれば、もしものときに安心感が得られます
 また、職員の方が保険料などのシミュレーションを何度もしてくれました。私の場合、既存の水稲・麦共済の掛金に比べ、収入保険の保険料の方が安いということが分かりました。アドバイスしてくれたことも加入の決め手になりました。
 周りの農家で青色申告している人がいれば、加入を検討するよう勧めています。


「品質低下の収入減も補償」
 【岩手県一関市 小野 正一さん(68)】

(農業共済新聞 2019年事業推進特集号より)


経営規模=水稲26ヘクタール、小麦8ヘクタール

 水稲の栽培面積26ヘクタールのうち、4ヘクタールで昨年市場デビューした県の新ブランド米「金色の風」を作付けています。今年は面積を拡大し、ブランド力を高めるためにも、品質の良い栽培を心がけています。
 農業の多様化により、現行制度だけでは十分な補償を受けることが難しくなっていると感じています。収入保険制度は、ブランド米も生産者ごとの販売価格で補償されるのがメリットです。また、昨年のような天候不順の年には「くず米」が多くなり、販売収入の低下が心配されます。収入保険ではこれらもカバーされるので、期待しています。
 保険金の支払いは青色申告後の審査となるので、現行制度より遅れることが想定されます。農業は先行投資の部分が大きいので、早期支払いが理想ですが、収入保険制度には「つなぎ融資」を活用できるとのことですので、農家は助かると思います。


「園芸施設共済と併せ備え万全」
 【三重県玉城町 野口 嘉人さん(54)】

(農業共済新聞 2019年事業推進特集号より)


経営規模=キク32アール、トルコギキョウ3アール

 白ギクの価格低迷が続いているので、単価の高い黄ギクを導入しました。
 また、市況を読み、出荷を合わせることは簡単ではないため、安定して高値出荷できるトルコギキョウの試験栽培に取り組んでいます。
 挑戦に失敗はつきものですが、もしもの時のダメージはやはり心配です。「失敗の影響を軽減できる保険でもあれば」と思っていたところに、制度の説明を受けることができました。
 加入の決め手の一つは、NOSAI職員との信頼関係。私の経営内容をよく理解して勧めてくれているので、間違いないと思えました。
 園芸施設共済(ハウス本体)と農機具共済、建物共済に収入保険を組み合わせます。自分自身のけがなどが原因の収入減もカバーされ、経営に必要な支えが網羅されます。
 この先どんな挑戦の機会があるかわかりませんが、備えによる安心材料ができたと思います。


「従業員の所得安定のために」
 【新潟県新潟市 諸橋 弥須衛さん(78)】

(農業共済新聞[新潟県版] 2019年4月2週号より)


 「従業員に安定した所得を保障したいと思い、収入保険への加入を決めました」と話すのは、諸橋弥須衛さん(78)。新潟市江南区茗荷谷の「諸橋弥次郎農園」の代表を務めている。
 同農園では、3人の正社員と6人のパートタイマーが働いており、ハウス8棟でイチゴ「越後姫」を中心とした経営を行っている。越後姫は土耕栽培を徹底し、県内だけでなく、北海道から九州まで全国へ発送している。
 その他にも、水稲6ヘクタール、エダマメ1.2ヘクタール、ナス、タマネギ、キャベツ、ニンジンなどを栽培。加工品にも力を入れており、もち米は餅に、ナスはナス漬けに加工し販売する複合経営を行っている。
 「昨年は自然災害が多い年でした。くず米が多く、米の売り上げが相当落ちてしまいました」と諸橋さん。近年の災害を振り返ると、何が起きるか分からない状況だと感じているという。
 「農家仲間や説明会、ラジオで収入保険のことを聞きました。栽培している作物の種類が多いので、作物が限定されず、総合的に補償してくれる収入保険は助かりますね」と話す。
 加入の条件である青色申告は、15年以上前から実施していたことで、加入を検討することができた。新聞などからも積極的に情報を集め、加入を決断したという。
 「従業員の生活が懸かっているので、経営を安定させることは何よりも重要です。収入保険は頼れる制度だと思います」と力強く話す。


「露地キュウリの不安をカバー」
 【福島県二本松市 斎藤 正紀さん(64)】

(農業共済新聞[福島県版] 2019年1月1週号より)


経営規模=水稲295アール、キュウリ35アール

 昨年秋から収入保険制度の受け付けが始まり、私も加入しました。
 露地でキュウリを栽培しているので、収量や品質が天候に左右されます。価格も変動し、収入が不安定です。そのため以前から「自助努力ではどうすることもできないことをカバーしてくれる保険がほしい」と思っていました。
 収入が安定すれば、冬場も新たな作物栽培に取り組みやすくなります。農家にとって収入保険が魅力あるものになってほしいです。